それは、室内空間の広さ(容積)によります。
この類のご質問を定期的に頂戴します。
「オゾン濃度」は、あくまでも「濃度」を表す単位です。
オースリークリア3に限らず、そのオゾン発生器の「オゾン発生量」と「室内空間の広さ」この2つの情報があって初めて「オゾン濃度」を計算することができます。
そのため、「30㎡・天井高2.5m」と「50㎡・天井高3.0m」の室内空間において、オースリークリア3を同じ時間稼動させた場合、それぞれの室内空間のオゾン濃度は異なります。
では、実際に、オゾン濃度がどのように異なるのか算出してみましょう。
オゾン濃度の算出方法では、「理論値」と「実測値」という考え方があります。
実測値は、理論値より実際の数値により近いものを算出したい場合に使用します。
※2.14はオゾンの分子量を物質量で割ったもの。
何故3で割るのかというと「室内換気」「反応物(雑菌及び臭気物質)」「自己分解」などの影響を受け、それらを加味すると実際のオゾン濃度数値は理論値からおおむね1/3程度で平衡状態になるからです)
(例①)
30㎡・天井高2.5mの室内空間→容積は「75㎥(30×2.5)」
(例②)
50㎡・天井高3.0mの室内空間→容積は「150㎥(50×3.0)」
これらをそれぞれ式に当てはめると次のとおりです。
【例①/30㎡・天井高2.5mの室内空間】
600÷75÷2.14=3.73ppm(理論値)
3.73ppm÷3=1.24ppm(実測値)
【例②/50㎡・天井高3.0mの室内空間】
600÷150÷2.14=1.86ppm(理論値)
1.86ppm÷3=0.62ppm(実測値)
適正なオゾン濃度についてはこちらの記事を参考にして下さい。
オゾン発生器を使う際の「適正なオゾン濃度」ってどのくらいですか?
このように、オゾン濃度というものは、製品に依存するものではなく、「オゾン発生量」「室内空間の広さ(容積)」という2つの情報があって初めて算出可能な数値なのです。
たとえば、グラスに入った300ml(ミリリットル)の水の中に墨汁を一滴垂らしたときと、浴槽のなかの180L(180,000ml)の水に同じように墨汁を一滴垂らした場合、両者の墨汁の濃度はまったく異なったものになることは想像していただけるかと思います。
オゾン濃度とは「その空間の中にどれだけのオゾン(量)があるのか」ということであり、墨汁のたとえについても「その水量の中にどれだけの墨汁があるのか」を表す単位が「濃度」になります。つまり、広さや水量が分からなければ、それらの濃度を算出することはできないのです。