オゾン水を生成する機器のことをオゾン水生成器といいます。
稀に「オゾン水発生器」「オゾン水発生装置」などと呼ばれることもあります。また、コロナ禍において需要が急拡大したオゾン水スプレーも、オゾン水生成器と一種です。
もくじ
オゾン水とは
オゾン水の詳しい効果などについては、「オゾン水とは」をご覧いただくとして、オゾン水とはオゾンを水中に溶解させた液体のことで、除菌水として医療施設や生鮮食品の加工工場などで活用されています。
コロナ禍において、オゾンやオゾン水が身近な存在になったことで、近年では一般家庭用やオフィスなど、業界やシーン問わず幅広く利用されています。
オゾン水生成器の種類
オゾン水生成器には、「バブリング式」を採用したものと、「低電圧電解式」を採用した2つの種類があります。
ただ、バブリング式はあくまでも気体のオゾン放出をメインとしたオゾン発生器のサブ機能であり、一般的にオゾン水生成器と呼ばれているのは後者の「低電圧電解式」を採用したオゾン水生成に特化した機器のほうになります。
例をあげると、オースリークリア3は気体のオゾン放出をメイン機能としますが、付属のチューブとエアレーションストーンを使い、バブリング式で簡単にオゾン水も生成できます(上限1.0ppm)。
高濃度のオゾン水(5.0ppmなど)が簡単に生成でき、歯科医院などの医療関係者からも評価が高いオゾンバスターはオゾン水生成に特化したオゾン水生成器です。
オゾナビ運営事務局
念のために確認ですが、オゾン水を作ることだけが目的の場合、低電圧電解式のほうのオゾン水生成器を購入すべきという理解で合っていますか?
オゾン水生成に関して言えば、低電圧電解式のオゾン水生成器のほうが圧倒的に優れています。オースリークリア3などの一部のオゾン発生器は、メイン機能であるオゾンガスの放出もできますし、オゾン濃度は低いながらも、オゾン水も生成できるということです。わかりやすく表にするとこんな感じです。
オゾナビ運営事務局
機器 | 製品例 | 生成方式 | 気体のオゾンガス放出 | オゾン水生成 | 生成可能なオゾン水のオゾン濃度 |
---|---|---|---|---|---|
オゾン発生器 | オースリークリア3 | バブリング式(※) | できる(メイン) | できる | 低濃度(〜1.0ppm) |
オゾン水生成器 | オゾンバスター | 低電圧電解式 | できない | できる(メイン) | 高濃度(5.0ppmなど) |
※すべてのオゾン発生器がバブリング式によってオゾン水を生成できるわけではありませんのでご注意下さい。なお、オースリークリア3はチューブとエアレーションストーンも付属します。
液体か気体か〜目的を再確認して適した機器を購入しよう
先に紹介したように、オースリークリア3などの一部の多機能なオゾン発生器は、メイン機能であるオゾンガスの放出に加え、バブリング式によってオゾン水を生成することができる機種があります。
しかし、そうなると、「もともとはオゾン水生成に特化したオゾン水生成器を購入する予定だったが、オゾンガスの放出もオゾン水の生成もできるのであれば、そっちを買ったほうがいいですか?」という趣旨のご質問をいただくことがあります。
そんなときは、ご自身の利用シーンを今一度思い出して、次の2点を確認しましょう。
- 液体と気体どちらをメインに使いたいのか
- 必要とするオゾン水のオゾン濃度
たとえば、野菜や果物の農薬除去を目的とするのであれば、オゾン水のオゾン濃度は安定的に1.0-3.0ppm程度は必要です。オゾン発生器のバブリング式では良くても1.0ppm、水質(地域により異なる)によっては0.5ppm程度になるかもしれません。
あるいは、「オゾン水のほうは、ちょっとした除菌水(1.0ppm未満で十分な除菌効果)を作れたらいいな程度に考えていたが、気体のオゾンガスが使えるのであれば車やリビングなどを定期的に殺菌消毒したい!」となるかもしれません。
バブリング式でオゾン水の生成もできるオゾン発生器は多機能・万能ではあるものの、オゾン水生成機能はあくまでも「おまけ」程度に考えたほうが無難です。
どちらを買うにしても、決して安い買い物ではありません。
ご自身の利用シーンをよく考え、「気体のオゾンガスの放出もできるということでオゾン発生器のほうを購入したが、オゾン水生成以外ほとんど使うことがなかった。これならオゾン水生成器のほうを購入すれば良かった…」なんてことには、ならないように注意していただければと思います。
また、もし、考えてもどちらを購入すべきかよく分からない場合は、お問い合わせいただければ順次回答しますので、お気軽にご連絡下さい。