今回は、生活臭に加え、菌やウイルスの感染症対策として初めてオゾン発生器の導入を検討されている主婦の方からのお問い合わせに回答した事例をご紹介します。
どうやら、奥様がオゾン発生器の導入を検討していると旦那様に相談したところ、「オゾン発生器なんて効果ない。やめたほうがいい。なぜオゾン発生器を買うのか。オゾン発生器という機器は一体どのような効果があるのか」と言われ、うまく説明できなかったそうです。
そこでご自身が、「うまく説明できないということは自分自身も理解していない証拠かも。詳しい人に聞いてみよう」ということでお問い合わせいただきました。
以下、わかりやすく説明します。
もくじ
作用と効果について
まずは言葉を正しく定義します。
効果という言葉は、一般的には、目的通りのよい結果のことを表したりします。だから目的に反して悪い結果が生じると「逆効果」なんていいますね。
ただ、専門的にはその結果の良し悪しは関係なく、良い結果であろうと悪い結果であろうと「効果」となります。
オゾンの作用と効果について
巷では、健康系や美容系、科学などの話題でよく耳にする「効果」ですが、まずはそれが「何に対する効果なのか」をはっきりさせる(理解する)ことが重要です。
オゾンには、菌やウイルスを除菌したり、不活化する作用があることはこれまで数え切れないほどの強いエビデンスが存在し、周知の事実です(ですので、これ自体を否定することは非科学的な話しになってしまいます)。
また一般の人が知らないだけで、2021年現在では、数多くの医療施設や救急車両など人命にかかわる現場に、オゾン発生器が導入されています。
たとえば、お部屋で嫌なニオイ(生活臭)がしたとします。その悪臭原因のほとんどは「雑菌の増殖」が原因です。
オゾンはかなり広範囲の菌を減らしたり(除菌)、殺したり(殺菌)する作用がありますから、その結果、「オゾンによって雑菌が減ったり死んだりしたため悪臭がなくなった」という「効果」が現れます。
オゾン発生器が効果ないときってどんなとき?
「オゾンが菌やウイルスをやっつける」という事実があったとしても、だからといってオゾン発生器を使用すれば、いつでも無条件に良い結果(効果)をもたらすわけではありません(そんなはずがありません)。
では、どのようなケースにおいて良い結果を享受できないのか。次のようなケースが考えられるでしょう。
- メーカー公表スペックが虚偽(デタラメな製品)
- 適用範囲を無視している(適用範囲を大幅に超えて使用してもあまり意味がない)
- 製品固有の使い方を無視している
- オゾン発生器(という機器)の正しい使い方を理解していない(常時フル換気しながらオゾン発生器を稼働させるなど)
裏を返せば、品質が担保されているオゾン発生器を正しく使えば、悪臭問題や感染症リスクに対し、みなさんが期待する「オゾン発生器の効果」を享受できることを意味します。
また、巷の「除菌グッズ」や「感染症対策グッズ」の多くは、この点において、一切の条件を無視して、確実に最大限の効果が享受できるかのように消費者を誤認させる誇大広告が多いので注意が必要です。
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