オゾン水の生成に特化した機器を「オゾン水生成器」と呼びますが、ひとくちにオゾン水生成器といっても、用途や対応水量、生成可能濃度など、実にさまざまな製品があります。
オゾン水生成器を選ぶうえで、いくつかある重要な指標をもとに、2021年現在、人気が高い製品をタイプ別にご紹介します。
用途にあった製品をお選び下さい。
もくじ
おすすめのポリシー
オゾン発生器とは異なり、オゾン水生成器は日本国内においてまだそれほど多くの製品があるわけではありません。
とはいえ、当サイトではオゾン水生成器も80台以上の調査実績があります(2021.06現在)。
当サイトでは、おすすめのオゾン水生成器をここで紹介する際、製品自体の良し悪しとは別に、その製品のメーカーやショップが「信頼できるか否か」についてもあわせて調査を行い、信頼できないと判断された場合は、製品自体の評価が高くても掲載しないことを決めました(残念ながらそういう理由でおすすめできない製品が2つほどありました)。
当サイトがいう「信頼」とは主に下記7項目を指します。
- オゾンやオゾン水に詳しいか
- これまでオゾン水生成器の製造販売をしてきた実績
- 公表スペックに疑義が生じないか
- 安全性は担保されているか
- 問い合わせに対し真摯に対応してもらえるか
- 製品保証の有無やその内容は明確か
- 導入事例(口コミ・評判)の件数やその内容
オゾン水生成器のタイプについて
オゾン水生成に特化した機器「オゾン水生成器」には、主に次の4つのタイプがあります。
- ボウルやタンク等に入れて使用するタイプのオゾン水生成器
- 水道直結タイプのオゾン水生成器
- シャワータイプのオゾン水生成器
- スプレータイプのオゾン水生成器
利用シーンに合わせて適切なタイプの中から、お選び下さい。
ボウルやタンク等に入れて使用するタイプのオゾン水生成器
もっとも導入事例の多いタイプが、この「ボウルやタンク等に入れて使用するタイプのオゾン水生成器」です。

幅広い業界で支持されるオゾンバスターシリーズ
このタイプをお探しの方は、対応水量に応じて、↓に紹介するオゾンバスターシリーズの中から最適な機種を選べば間違いありません。
製品名 | オゾンバスター |
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用途 | 家庭用・業務用兼用 |
対応水量 | 〜10L |
生成可能濃度 | 5ppm(最大) |
おすすめする利用シーン | 一般家庭、歯科医院、動物病院、食品加工工場、飲食店(農薬除去)等 |
製品の特徴 | オゾン水生成器のベストセラー商品。一般家庭のみならず、歯科医院や動物病院、農家など幅広く利用される信頼の一台。誰でも簡単に高濃度のオゾン水が生成可能。 |
値段 | 38,500円(税込) ↓こちらのページから最安値価格で購入が可能 この商品を詳しく |
製品名 | オゾンバスターPRO(プロ) |
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用途 | 業務用 |
対応水量 | 〜50L |
生成可能濃度 | 4ppm超(最大) |
おすすめする利用シーン | 食品加工工場、動物病院、飲食店(農薬除去)、農業等 |
製品の特徴 | 軍隊でも使用されている信頼の一台。高品質・高濃度のオゾン水を誰でも簡単に生成可能。 |
値段 | 99,000円(税込) ↓こちらのページから最安値価格で購入が可能 この商品を詳しく |
製品名 | オゾンバスターインダストリー |
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用途 | 業務用 |
対応水量 | 〜200L |
生成可能濃度 | 4ppm超(最大) |
おすすめする利用シーン | 食品加工工場、動物病院、飲食店(農薬除去)、農業等 |
製品の特徴 | 200Lの水量も、あっという間に高濃度オゾン水に。オゾンバスターシリーズの最上位モデル。 |
値段 | 330,000円(税込) ↓こちらのページから最安値価格で購入が可能 この商品を詳しく |
水道直結タイプのオゾン水生成器
製品名 | エルくりん |
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用途 | 業務用 |
対応水量 | 5.5~16.5L/min |
生成可能濃度 | 0.6〜1.2ppm |
おすすめする利用シーン | 食品加工工場、飲食店等 |
製品の特徴 | 蛇口に取り付けるだけですぐに使用でき、また先止め方式のホースなので先端を使用用途に合わせたノズルやガンにすることで幅広いシーンで活躍します。 |
値段 | 682,000円(税込) ↓こちらのページでこの商品の詳細を確認できます この商品を詳しく |
シャワータイプのオゾン水生成器
製品名 | デオシャワー POS-PRO |
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用途 | 業務用 |
対応水量 | 1.5L(最大) |
生成可能濃度 | 1.5ppm |
おすすめする利用シーン | 動物病院等 |
製品の特徴 | 1,700以上(2020年時点)の動物病院に導入実績がある信頼の一台。動物病院以外にも、京大霊長類研究所、日本モンキーセンター、競走馬(の健康管理)等にも利用されています。 |
値段 | 148,500円(税込) ↓こちらのページでこの商品の詳細を確認できます この商品を詳しく |
スプレータイプのオゾン水生成器
コロナ以前になかったわけではありませんが、スプレータイプのオゾン水生成器、いわゆる「オゾン水スプレー」はコロナ禍に入り、急に売られ始めました(商品点数としては、コロナ以前の20〜30倍程度の印象)。
オゾン水スプレー、その製品アイデア自体は大変素晴らしいものだと思っていますが、それにしても品質的に「売れるときに売っておく」「とりあえずラインナップに並べておこう」という印象を受ける製品ばかりで残念に思います。
たとえば、電源をONにすると、ボトル内の電極がオゾン水を生成するわけですが、そのときに青く光るものを多く見かけます。これは「売るための機能」であり、生成されたオゾン水の品質には一切関係がありません。また、ほとんどの製品は公表のオゾン濃度を確認することが出来ませんでした。
何故このように公表のオゾン濃度を確認することができなかったのか調査をしたところ、「開発・製品化に十分な時間を確保しなかったため、噴霧後のオゾン濃度テスト等を怠った(であろう)」という結論に至りました。
通常、オゾン水で除菌やウイルスの不活化を行う場合、かけ流すか、対象を浸水させてこれらの作業を行います。対して、オゾン水スプレーの場合、ボトル内で生成されたオゾン水が圧力をかけられ、ミスト状になって対象に吹き付けられます。その過程において、オゾン水が対象に付着する前の段階で生成されたオゾン水のオゾン濃度は著しく低下するものと思われます。
実際に私たちは、各製品を取り寄せ、「生成時点のオゾン水」「噴霧後のオゾン水」のオゾン濃度を測定(測定機器/AOM-05)しましたが、結果は下記のとおりひどいものでした。
測定のタイミング | オゾン濃度 |
生成時点(ボトル内) | この時点でメーカー公表値の半分にも満たないオゾン濃度だった製品が半分程度。 |
噴霧後(*) | ほぼすべてのオゾン水スプレー製品が、メーカー公表値の1/4以下のオゾン濃度(0.1ppm以下で計測不可の製品も多数)。 |
*別の容器に噴霧したオゾン水を計測した。
ほとんどの製品が「噴霧直後、あるいはミスト状になって対象に付着するときには、ただの水」になっている状態です。
これはメーカー各社が嘘をついているわけではありません(なかには意図的・確信犯的にそれを行うショップ等もありましたが)。
そもそも、オゾン水スプレー製品の公表されているオゾン濃度について「噴霧後のオゾン濃度」とは言っていません。
つまり、製品開発時点ではボトル内で生成したオゾン水のオゾン濃度が●●ppmであったことを確認して、それを生成能力としたのであろうと推察されます。しかし、オゾン水スプレーでオゾン水を生成し、ボトルの蓋を開けてかけ流したり、そこに対象を浸水させて使おうと考える人などいるはずもなく、当然スプレーして使うことを想定して購入するわけです。であれば、少なくても「生成時点」と「噴霧後」のオゾン濃度を公表するのが誠実さと言えるのではないでしょうか。
以上の結果から、誠に残念ではありますが、オゾナビがおすすめできるオゾン水スプレー製品は1つもありませんでした。
今後、オゾン専業メーカーを中心に、ニーズが高いオゾン水スプレーという製品の品質が向上することを願っております。また、当サイトが自信を持って消費者の皆様におすすめできる製品を確認した際には、ここでご紹介させていただきます。